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ブラスバンドでは、通常の吹奏楽では使われない楽器も多く使用されます。
ここでは、各楽器の名称、人数、役割などを簡単に紹介します。
使用楽器
- B♭
Cornet
(ビーフラット・コルネット)
金管バンドで最も忙しく、かつ精神力と耐久力を要するパート。
通常9名で構成され、それぞれが単一のパートを演奏します。
調整は in B♭ で、吹奏楽で使用されるトランペットと同じです。
コルネットにはロングとショートがありますが、英国式の場合は、ショートタイプが使用されます。
その内訳は以下のとおり。
Principal Solo Cornet
(プリンシパル・ソロ・コルネット)
いわゆる首席コルネットで、1名が担当します。
重要なソロや、超絶な楽譜が回ってきます。
卓越した音楽性と、バンド全体を引っ張っていく力量が要求されます。
バンドの特徴を決定付ける重要なセクションです。
Assistant Principal Solo Cornet (アシスタント・プリンシパル・ソロ・コルネット)
首席補佐コルネットです。1名が担当します。
首席と同等の腕前を持ち、万が一の時には、首席に取って代わらねばなりません。
また、首席は多くのシーンで重要なソロを吹くため、体力を温存する必要があります。
その場合、バンド演奏では、ほぼ首席としての役割を求められる場合もあります。
時に主役、時に支え役、いぶし銀の縦横無尽さが要求されます。
このセクションが上手く作用しないと、アシプリではなくアシヒッパリになります。
Tutti Solo Cornet
(テュッティ・ソロコルネット)
ソロ以外のバンドセクションの高音部を受け持ちます。2名が担当します。
時には、プリンシパル、アシプリを加えた4本のユニットとして、バンド全体を引っ張り、時には、和声のハイノートを担当し、時には、ソロコル4和声超絶セクションを担当したりします。
ソロ・コルネットの3番手と4番手ですが、まったく油断できない楽譜が来ます。
コンテスト・ピース では、プリやアシプリを休ませるために、完全にトップパートになることもしばしばあります。
Repiano
Cornet
(リピアノ・コルネット)
1名が担当します。
聞きなれないパートですが、楽器は普通のB♭ 管のコルネットです。
コルネット・パートの中でも特殊なソロ・セクションで、かなり独立した動きをします。
時にはテナーホーンやフリューゲルと絡み、時には、ソロ・コルネットとは異なった、フレーズをソロで吹き、時には、中低音と絡んだりします。
遊撃手的な動きをするため、かなりの音楽性と柔軟性が必要です。
2nd
Cornet
(セカンド・コルネット)
コルネットの和声セクションで、2名が担当します。
2名で和声に分かれることも多く、それぞれが単独パートとして作用します。
セカンドとはいえ油断できない楽譜が来ます。
Indiana Jones And The Temple Of Doom (John Williams/ arr Ray Farr)
では、はっきり言ってセカンドが超絶技巧です。
Extreme Make-over (Johan de Meij) では、後半部に、セカンドをトップとした、重要なファンファーレが出てきます。
このセクションが上手だと、バンドもテンションが上がります。
3rd
Cornet
(サード・コルネット)
コルネットの和声セクションで、2名が担当します。
コルネット和声の、最下部を支える重要なセクションです。
セカンド同様、2声に分かれることもしばしばあります。
Low F などのほぼ最低音域などで、フォルテッシモを要求されるなど、異常にしんどいパートです。低音だからといって、油断できません。
中音から低音を美しく、かつ、ダイナミックに演奏する、相当難しいパートです。
ある意味、プリンシパルより超絶技巧なパートです。
- Soprano
Cornet
(ソプラノ・コルネット)
ブラスバンドで最高音域を担当します。
E♭管で、楽譜はト音の in E♭ で記譜されます。
1名が担当します。
非常に厳しい音域を、軽く、明るく、くじけず、ハイパワーで、時には、美しい弱奏で、艶やかに、華やかに演奏します。
超絶な精神力と耐久力が要求されます。
決まれば一躍MVP、はずせば一躍A級戦犯という、ハイリスク・ハイリターンなパートです。
ハイトーンが好きな方にオススメします。
このパートが上手いだけで、バンドがすごく上手く聴こえる、重要パートです。
- Flugel
Horn
(フリューゲル・ホーン)
1名が担当します。
吹奏楽では持ち替え的な扱いですが、ブラスバンドでは完全に独立したパートです。
B♭管で、楽譜はト音の in B♭ で記譜されます。
とにかくオイシイ旋律が回ってきます。
リピアノや、テナーホーンと絡んで、美しい中音の内声を担当したり、涙ちょちょぎれる美しい旋律を吹いたりします。
テナーやバリトンと並んで、バンドのサウンドを決定付ける重要セクション。
ソリスト志向で、エロイ演奏ができる人にオススメ。
- Tenor
Horn
(テナー・ホーン)
3名で各1パートを担当します。
E♭管で、楽譜はト音の in E♭ で記譜されます。
吹奏楽ではほとんど使用されない、ブラスバンド特有の楽器です。
甘く、かつソリッドな音色で、ブラスバンドのサウンドを左右する重要セクション。
Solo、1st、2nd の3パートがあり、各1名が担当します。
Solo Tenor は主に、ソロフレーズを担当し、残りの2パートが和声を担当することが多いですが、コンテスト・ピース の場合は、それぞれに重要なソロが配されることもあり、油断できません。
美しいビブラートが欠かせないセクションです。
ブラスバンドに興味を持ったフレンチホルン吹きは、テナーホーンに挑戦してみてはいかがでしょう?
- Baritone
Horn
(バリトン・ホーン)
1st
と 2nd の2パートがあり、各1名が担当します。
B♭管で、楽譜はト音の in B♭ で記譜されます。
1st は実質ソロ・セクションで、さまざまな曲で重要なソロを受け持ちます。
2nd は和声担当で、テナーや、フリューゲルなどと複雑に絡み合います。
独特の音色は非常に特徴的で、このセクションの腕の良し悪しで、コンテスト・ピースの出来が変わってきます。
また、和声のサウンドにも重要な影響を与え、ユーフォニアムとのユニゾンでは、ブラスバンドにおける、特徴的な音色を作り出します。
日本では生粋のバリトン吹きはほぼいませんので、ユーフォニアム奏者がバリトンを吹いていることが多く、どっぷりハマる人も少なくありません。
- Trombone
(トロンボーン)
1st と 2nd の2パートがあり、各1名が担当します。
B♭管で、楽譜はト音の in B♭
で記譜されます。
吹奏楽ではヘ音の in C 記譜ですので、戸惑う方が多いです。
ブラスバンドの管楽器の中で、唯一サクソルン族ではなく、直管楽器です。
1st は超絶技巧なソロを要求されることもあれば、甘く切ないメロディーを担当することもあります。
バス・トロンボーンと三位一体になって、重厚感溢れる和声を受け持つこともあり、ふわっとしたサクソルン系のサウンドに、一撃のアクセントを加える調味料の役割もあります。
要求される音量は半端なく、3本でバンドを飲み込むほどのフォルテッシモを吹く場合もあり、ストレス解消にもってこいです。
- Bass
Trombone
(バス・トロンボーン)
1名が担当します。
ブラスバンドの中で、唯一ヘ音の
in C 記譜です。
非常に凶悪な低音部を演奏します。
時にはBassより低い音域を、重戦車のように地響きを立てながら、時には、打楽器のような、音程不明の重低音打ち込みなどをやらされます。
ダブル・ロータリー必須。
マッピは自身のセッティング限界まで大きく深いものが望ましいです。
脳に酸素が回らなくなりますので、肺が四つくらいある人に向いています。
- Euphonium
(ユーフォニアム)
Solo と 2nd の2パートがあり、各1名が担当します。
Soloパートは、プリコルネット共に、ブラスバンドの花形で、吹奏楽のユーフォニアムとはまったく違う扱いを受けます。
きれいなメロディーから、かっこいいソロまで、おいしいとこ全て持って行きます。
そのため、ユーフォ吹きがブラスバンドにハマる度合いは大きい反面、吹奏楽のユーフォしか吹いたことのない人には、耐久力と技術の面で、非常に困難を呈するのもこのパートです。
ブラスバンドでは、ソロの楽曲も数多く、その音色の豊かさから、デュエット・フューチャーも数多く書かれています。
当団では、デュオ曲に数多く挑戦したいので、2nd 吹きもソリスト・クラスを求めております。
2本で戦いたいので、我こそはという人は是非!
- E♭Bass
(イーフラット・ベース/通称 エスバス)
2名が担当し、1stと2nd に区別される場合もあります。
E♭管で、楽譜はト音の in E♭ で記譜されます。
吹奏楽では、チューバと総称されるパートですが、ブラスバンドでは、直管系のいわゆるチューバと、サクソルン系のベースは明らかに区別されます。
ロータリーモデルはチューバに属し、通常ブラスバンドでは使用されません。
使用されるのは、アップライトピストンのタイプで、コンペムセイティング・システムを
持つものが好まれます。
具体的にはベッソンのベースが最も一般的で、最近では、ヤマハ、クルトワなども
使用されます。
このパートは、吹奏楽では考えられないほど、ソリスティックな楽譜が出てきます。
普通にソロが割り当てられ、単独のソロ曲も数多く書かれています。
音色、テクニックなど、相当高度なことが要求されるので、吹奏楽では飽き足らないベース吹きがここにハマッたりします。
- B♭
Bass
(ビーフラット・ベース/通称 ベーバス)
2名が担当し、1stと2nd に区別される場合もあります。
B♭管で、楽譜はト音の in B♭ で記譜されます。
吹奏楽では、チューバと総称されるパートですが、ブラスバンドでは、直管系のいわゆるチューバと、サクソルン系のベースは明らかに区別されます。
その他楽器に関する留意事項はE♭ Bass に準じます。
ありえないほどの低音を吹いて楽しめます。
Low B♭ のさらに下の音域でフォルテッシモとか、ピアニッシモとか。。。
そして、吹奏楽では考えられないような、相当な機動力も要求されます。
カンタベリー・コラールのラストのLow D♭は、B♭ Bass 吹きの難関として有名です。
とにかく尋常ではない低音と音量を要求されるので、超低音マニアや、肺が7つくらいある人に向いています。
- Perccusion
(パーカッション)
打楽器群です。
通常、ドラムセットを中魂に、【小物、マレット系】、【ティンパニ】の3人で回します。
使用される楽器やパート数、割り振りなどは曲によって相当異なります。
わずかな間隙を縫ってパートを移動するスリルが味わえます。
曲によっては4名以上が配置される場合があります。
スリルとサスペンスを味わいたい職人向きのパートです。
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